弊社の亜鉛メッキラインでは、メッキ液を2槽持ち、用途により使い分けております。
1槽は材料が快削鋼・鋳物に使用できる液、もう1槽は驚異的なツキマワリと均一電着性を有する液等、最適なメッキ液を選定することで、1ラックあたりの品物を増やすことができ、短納期、低コストでの部品調達が可能になります。
3価黒色クロメート
表面処理として、亜鉛メッキ後に、3価黒色クロメート処理を施しています。
通常、亜鉛メッキのみでは、比較的変色、腐食しやすいため、後処理として光沢クロメート、有色クロメート、黒色クロメートなどのクロメート処理を行うケースが多くあります。
黒色クロメート処理は、塗装より安価で均一な黒色を得られることから、自動車、建築、家具、弱電などの部品に多く採用されており、塗装からの仕様変更案件も御座います。
カーナビ内装部品は、光の反射による誤作動リスクがある為、銀色などの金属光沢のある部品は、使用しにくく、光の吸収作用がある黒色部品を使用する場合が多くあります。
建築業界では、黒色で家具、インテリアを統一したいなど様々な要望を求められることが多く、黒色統一の為の部品として使用されています。
3価黒色クロメートの表面処理は、塗装よりも安価で黒色外観を得ることが可能である為、建築、自動車、機械装置部品など幅広く採用されています。
安価で黒色外観を得たい場合には、亜鉛メッキ3価黒色クロメートをお勧めいたします。
6価クロムフリーのクロメート処理であり、RoHS指令などの環境規制にも対応しております。
お客様からは、弊社の3価黒色クロメートは他社製品よりも黒味と耐食性があるとの評価を頂いております。
そのため、外観重視の製品の場合、他メッキからの仕様変更に対応しやすくなっております。
3価有色クロメート
亜鉛メッキ後に3価有色クロメートの表面処理を行なった製品です。
ヨーロッパ向けの製品では、RoHS指令等の環境規制に対応した6価クロムフリーの3価有色クロメート処理が必須となります。
3価有色クロメートの表面処理は、耐食性を重視する場合に用いられ、自動車、建築、弱電、機械装置などの部品に多く採用されています。
弊社では、亜鉛メッキ品の耐食性評価方法であるJIS2371に準じた中性塩水噴霧試験評価を定期的に行い、耐食性に優れた3価有色クロメートの表面処理品を提供しています。
3価光沢クロメート
亜鉛メッキのみでは、比較的変色、腐食しやすいため、後処理として光沢クロメート、有色クロメート、黒色クロメートなどのクロメート処理を行うケースが多くあります。
光沢クロメートは、耐食性、耐摩耗性に優れ、さらに美観であることから、工具、事務用品、文具、電装品カバー、取付金具のような人目につきやすい所で使用される品物の表面処理に向いています。
数年前までは、6価光沢クロメート(別名ユニクロ)が主流でしたが、環境規制の高まりによって6価クロム排除の動きがあり、3価光沢クロメートに切り替わりつつあります。
3価光沢クロメートは、6価クロムフリーであり、RoHS指令にも対応しております。
弊社では、均一な膜厚で耐食性に優れる亜鉛メッキ3価光沢クロメート処理をラック加工にて対応いたします。